スケボーデッキの基本知識と海外ブランド14選
スケボーでデッキは重要なパーツ!
スケートボードの顔となるパーツといったら
“デッキ”
であろう。
板の形状は人それぞれの好みがあり、乗り心地に直結し、独創的でオシャレなデザインはスケーターのモチベーションをあげる。
そんな、スケーターにとって何枚あっても足りない大切な大切なスケートボードデッキに関するナレッジをコラムにしたので、どうぞ。
読み進める前に。。。
もしもこの記事を見つけてくれた人が“これからスケートボードをはじめる”という初心者の方であるなら、デッキを選ぶ際に意識すべきことはたった一つ。
気に入ったデザインのデッキを選ぶ。
それだけなの?と思われるかもしれない。
確かにデッキを選ぶ上で長さや幅、コンケーブの強弱などで人それぞれ好みが分かれてくるが、まだスケートボードをやったことのない人間が例えば、太めのデッキを使ったからと言って、初日から安定したオーリーができるわけではない。
これを回避するために、まずは“デッキに乗る回数を増やす”というのが重要な要素になり、【お気に入りのデザインのデッキ = デッキに乗るモチベーションになる】という方程式を利用して、なるべく多くスケートボードをする時間を作って欲しいのだ。
本コラムでは、デッキの選び方の細かい部分も解説していくが上記に当てはまる人は、あまり深く考えることなくお気に入りの1本を見つけて欲しい。
デッキの横幅について
スケートボード デッキ
大きさの表記
基本的にスケートボードの幅はインチ表記となっていて
1inch(インチ) = 2.54 cm
ということを頭の中に入れておこう。
最も細いスケートボードの幅で
7.5inch
これをcmの表記に直すと
19.05cm
太めの幅になると
8.25inchもあるがこの場合は
20.955cm
細めの板と太めの板で約2cmしか変わらないのかと思うかもしれないが、繊細な動きが要求されるスケートボードでこの2cmは大きな差となる。
幅の大小による違い
幅の細いデッキ
幅の狭いデッキは、太いデッキよりも重量が軽くなるので、回し系のトリックがしやすいという特長がある。
スケートボード初心者は、よっぽどのこだわりがない限り細くて軽いデッキから始めることをオススメする。
幅の太いデッキ
一方の幅の太いデッキは、トリックの着地時の安定感が増すので、ステアトリックなどのビッグトリッカーは太めを好んでチョイスする傾向にある。
また回し系のトリックをした際のキャッチの感触が細めのデッキよりもしっかりしているので、気持ち良いのも特長の一つ。
ランプやバーティカルなどを中心に滑る人も太めを良くチョイスする。
コンケーブって何?どこ?
スケボーデッキ コンケーブ
コンケーブとはスケートボードデッキを上の写真のように見た時に、デッキの横幅の湾曲している部分のことを指す。
コンケーブのキツいデッキ
デッキに乗っている時、足裏にデッキが食いついてくるので操作性が高く、180(ワンエイティ)などのトリックがやりやすい。
一方でフリップなどの抜き系のトリックがやりにくいという欠点もある。
コンケーブの緩いデッキ
コンケーブが緩いデッキの場合はデッキの食いつきは劣るが、フリップなどが抜き易い。
まずは平均的な板に乗ってから、自分の感覚やトリックのし易さなどと相談しながら段々と好みの板を見つけていくのが良いだろう。
キックってどこ?
キックはデッキのノーズとテールの両サイドに施されている反っている部分を指す言葉で、ブランドやモデルによってキックの強弱は異なる。
それではキックの反りが強いデッキと弱いデッキでの違いをみていこう。
キックの反りが強いデッキ
キックの反りが強いと、その分地面とキックの先端部分との距離が遠くなるので、板を弾いたときにより板が立ち上がってくるのでトリックに高さがでやすくなる。
だがデメリットもあり、板を弾く力がまだ弱いと板と地面との距離が長い分、上手く弾くことができないという現象が生じてしまう。
キックの反りが弱いデッキ
それに対してキックの反りが弱いデッキは、キックと地面との距離が近い分、弱い力でも板を弾くことができる。
なので、初めてスケートボードをするという人はキックの反りが弱いデッキがオススメ。
だからといって、ベテランの人が全く使わないかというとそうでもなく
クイックに弾くことができトリックに対する反応が良いので好んで使う人も多くいる。
初めてスケートボードをするという人はキックの反りが弱いデッキがオススメ。
パーツをバラ買いとコンプリートとの値段の差
さあこれからスケートボードを始めよう!という時に、デッキ・トラック・ウィール・ベアリングなどのパーツをバラで買って組み立てる場合と、既にスケートボードができる状態で購入することができるコンプリートではどれくらいの値段の差が発生するのかをみていこう。
部品バラ買い
パーツ 値段(税込み)
デッキ 10,800円
トラック(前後合計) 8,640円
ウィール(4輪) 6,480円
ベアリング 3,780円
デッキテープ 1,080円
合計 30780円
上の表から分かるように、パーツをバラ買いすると30,000円前後の価格になってしまい、学生にとっては大きな出費となる。
もちろんメリットとして、自分が良いなと思ったデッキ・トラック・ウィールなどを好きに組み合わせて作成することができるので、スケートボードに対するモチベーションを上げるのには良い。
セール中のパーツをチョイスしたり、デッキは高品質なブランクデッキにしたりなど工夫することで、安く抑えることは可能だ。
コンプリート
一方のコンプリートはどのくらいの値段で購入できるのかというと、
15,000円前後で購入することができる。
高くても20,000円くらいだろう。
これは各ブランドが自社ブランドのパーツで統一してスケートボードを組んでいるため、価格を安く抑えることができている。
バラで組むのと比べると半分の値段で購入することができる。
スケートボードデッキブランド14選
1 GIRL(ガール)
GIRL skateboard
GIRL skateboarddeck
スケートショップに行けば必ずといって良いほど在庫が確保されている、スケートボードデッキ。
この女子便のロゴが印象的なブランドだ。
スケートボードをやるなら一度は乗って欲しいブランドの一つで、ノーズの面積とテールの面積が異なるモデルが多い。
このような形状をしているので、弾きやすくトリックがしやすい。
2 chocolate(チョコレート)
Chocolate-Johnson-Chocolate-Bar-8.0--Skateboard-Deck-_255744
GIRLの姉妹ブランドでありながら、GIRLとは一味違ったブランディングを展開している。
発足当時からオリジナリティ溢れる個性的なライダーをチームメンバーに加えながら成長していき、そのブランドの色を体現するようなデッキのグラフィックのカッコ良さは現在でも色褪せることはない。
3 BAKER(ベイカー)
BAKER skateboard
baker skateboarddeck
ハードコアデッキブランドといったらここ
“BAKER skateboards”
Weekend Warriorsなどのムービーでも有名で、R/ForAでもご紹介させてもらっている。
SHAKE JUNT とコラボデッキなどもリリースされていて、カッコ良い。
4 Cliche(クリーシェ)
Cliche
Cliche skateboard
ヨーロッパ、フランスからスケートボードデッキを発信している“Cliche”
日本のトップスケーターの池田幸太もスポンサーを受けていることで有名だ。
ヨーロッパならではのオシャレで洗礼されたグラフィックはスケーターに大人気で今最も注目されているデッキブランドの一つ。
5 ELEMENT(エレメント)
ELEMENT
ELEMENT skateboarddeck
この特長的なロゴが目を引くELEMENT。
デッキはもちろんのこと、アパレルなどのプロダクトも展開しているブランドで世界中にファンが多くいる。
世界的に有名な”nyjah huston”はELEMENTのプロライダーだ。
6 Almost Skateboards(オールモストスケートボード
2003年にスケートボード界に多大な影響を与えている天才として謳われているロドニー・ミューレンと常に見るものの目を釘付けにするトリックを発信し続けるデーウォン・ソンによって設立されたデッキブランド。
在籍しているライダーが、テクニカルなトリックを好むため、細かい動きに対応できるようなデッキがリリースされることが多く、コンケーブ・キック共に少しキツめの設定になってる。
7 toy machine(トイマシーン)
toy machine
ブランドキャラクターが特長的なtoy machine。
この目が一つのエイリアンと角の生えた怪人がプロダクト全体で登場し、何度も何度も目に入ると、不思議と愛着が湧いてくる。
8 STEREO(ステレオ)
STEREO skateboard
老舗スケートボードブランド、STEREO。
プロ、アマ問わずライダー全員渋すぎでカッコ良いです。
デッキも同様に渋い。
9 FLIP(フリップ)
FLIP skateboard
Luan Oliveira や David Conzalezなど、全てのトリックが栄えるスケーターを保有している。
そのトリックの質を支え続けている信頼のスケートボードブランド。
10 PLAN B
PLANB skateboard
正統派スケートボードデッキブランド、PLAN B
90年代にレジェンドチームを誇り、爆発的人気を博していたが1998年に一度ブランドをたたんでいる。
そこから復活し、当時の勢いを取り戻している。
11 REAL SKATEBOARDS(リアル・スケートボード)
1989年にトミー・ゲレロとジム・シーボーによって設立されたブランドで、サンフランシスコがその発祥地。
REALというブランドネームは、本物を追求するスケートボードカンパニーを作るという意気込みから名付けられている。
その名前通り、初心者から上級者まで、はたまたジャンルを問わずに使いやすいスケートボードデッキを今も尚リリースし続けている、信頼のブランドだ。
12 KROOKED skateboarding(クルキッド・スケートボーディング)
KROOKEDは比較的若いスケートボードブランドで、2002年にレジェンドとして名高い、マークゴンザレスが立ち上げたブランド。
イラストレーターとしても活躍するゴンズが描いたグラフィックなどがデッキにプリントされることも多く、クリエイティブな滑りをする集団だ
13 ZERO(ゼロ)
ZERO skateboard
1995年にJAMIE THOMASが設立した、スケートボードカンパニー。
ブランドスピリットは、腕や足が折れるまで攻めるスケートボード。
映像を見て、驚くことなかれ。みんな血だらけです。
14 ZOO YORK(ズーヨーク)
ZOO YORK skateboard
NEW YORK発のブランドで、デッキのグラフィックにはNEWYORKの町並みがプリントされていたりオシャレなブランドイメージ。
国内ブランド
lesque(レスケ)
lesque
2007年11月に国内スケートボードデッキブランドとして誕生した“lesque”
ブランドネームは、『Endless Question』(無限なる問題)に由来しており、無限に出現する問題に対して常に答えを探し求めて行動するという志が詰まっている。
所属ライダーもスタイリッシュなスタイルを持ち合わせおり、プロダクトもネイチャーに由来した展開をしている。
Evisen(エビセン)
Evisen
国内で今勢いのあるデッキブランドといえば、“Evisen”だろう。
SKATEBOARD = EVERYTHING スケートボードが全てという意味が込められており、日本固有の物をグラフィックデザインに取り入れた際立つデザインが特徴。
ショップに数多くのデッキが陳列されている中でも異彩を放つ。
UNIFUL(ユニフル)
uniful_logo
世界を舞台に活躍し続けている、岡田晋率いる“UNIFUL”
スケートボードの可能性と楽しさを世の中に伝えるため日々精力的に活動している。
ポップでありながらカッコ良さも併せ持つグラフィックは特徴的で、パロディ系のグラフィックも目を引く。
JOYNT(ジョイント)
joynt
日本のスケートボードシーンを最前線で開拓し続けてきた男、三枝 博貴と林 秀晃が立ち上げたデッキブランド。
プロダクトの中でよく目にする『38:44』という数字は、立ち上げた2人の名前の画数を現している。
デモやスクールなどの活動を通して、日本のスケートボードシーンの底上げに尽力しているブランドだ。
皆さんこれからスケボー買う方へ参考になれば嬉しいです😆