Seijunsk8 の日記

スケーターの皆さんへの有益な情報をお届けします!

スケボー入門デッキの選び方

スケートボードの選び方
スケートボードを始めたいんだけど、どんなものを選んで良いかわからない?
初めてスケートボードを買うとき、誰もが思う事です。
大きさも価格も様々。
どのように選べば良いか、わからないことだらけですね。
今回は初めてスケートボードを購入する際のポイントを説明したいと思います。


まずスケートボードを選ぶ上で一番重要なのは・・・
【どんなスケートボードをしたいのか?】です。
それにより"どんなボードを選ぶか”が、変わってきます。
最終的にはボードを回したり、飛んだりというトリックをやって見たい、坂をゆったり下りたい、移動等に使いたいとかサーフィンの練習用にスケートをしたいなど様々。
●飛んだり、板を回したりして見たい→ ストリートボード(一番多いのがこのタイプで呼び方も様々)
●坂を下ったり、異動手段に使いたい→ロングボード、クルージングボード
●サーフィンの練習に使いたい→サーフスケート
これ以外にも、スラロームボードやフリースタイルボードなどがあります。
まずは、自分がスケートボードで何をしたいかをイメージしてから、それに最適なボード選ぶ事がポイントです。

次に重要なのが【長さ】
スケートボードは進行方向に向かい横に乗って進むもので、前足と後ろ足を広げて乗ります。身長や足の長さでその幅が変わってくるので、自分にあった長さを選ぶことがポイントです。窮屈にならず、リラックスして乗ることが上達の早道です(参考となるサイズはボード選びのところで説明します)



それが決まれば実際に、スケートボードを選んで行きましょう!
今回は一般的なスケートボード(ストリートスケートボード)について説明して行きます。

スケートボードにはもう出来上がっているコンプリートのものと、パーツを選んで組み立てるスケートボードがあります。
初めての場合、組み上げて作るものは、デザインや形などの種類が多く、実際は何を選んだら良いかわからない。
迷っている様であれば、まずはコンプリートされているものがお勧めです。

両方ともメリットとデメリットがあるので、簡単に書き出して見ました。参考にしてください。

▼コンプリートのスケートボード
● 何を選んだら良いか分からない時に、チョイスが容易。
● 価格的にもお財布に優しい(9,000円代〜19,000円程度で購入が可能)。
● 価格が安い分、個々のパーツが大量生産品の商品が多い。
● サイズやデザインのチョイス幅も狭いのがデメリット。

コンプリートスケートボード


▼組み立てて作るバラのスケートボード
スケートボードにはデッキ、トラック、ウィール、ベアリング、デッキテープ、ビスという 6個のパーツ(7〜8個で作られているものもありますが、ここでは一番ベイシックなもので)でできています。そのすべてをやりたい事やサイズ、デザインで選ぶ事が可能。
● コンプリートのものより、3割程度は割高になります。
● 沢山ある分選ぶのがコンプリートより難しくはなる。

どちらが良いという訳ではありませんが、まずはベイシックなコンプリートを購入。その後、板やパーツを個々に交換していく流れが一番のお勧めです(規格はどれも一緒なので、あとで交換も可能です)。
また、足回り(トラック、ウィールなど)のセットを選んで、好きなボードをチョイスし、コンプリートを組む方法もあります。

自分にあったスケートボード選びをする事がポイントです。その後、好みに合わせてパーツを交換してベストなものにしてみてください。


個々のパーツの選び方
<デッキの選び方>
<トラックの選び方>
<ウィールの選び方>
<その他、ベアリング、ビス、デッキテープ等の選び方>

<デッキの選び方>
デッキとは足を載せる部分の事です
殆どのデッキは木製で、薄い木材を7〜8枚重ねてプレスされたものを、色々なかたちにカットして作られています。コンプリートでは、それにデッキテープ(やすり状の滑り止め)がついた状態で組まれています。また、ノーズ(前)やテール(後ろ)にキックと呼ばれる反りの部分があり、これによっても用途が変わってきます。(ロングボードやクルーザーボードでは反りが小さかったり、ないモデルもあります)

デッキのサイズは?
デッキを選ぶ時のポイントは、デッキの長さと幅です。

スケートボードデッキの長さ・幅

長さは身長(足の長さ)に比例します。身長に対し長ければ、乗ったときのスタンス(前足とと後ろ足)の幅が広くなりすぎたり、逆に短い場合は狭くなりすぎます。その様な板に乗ると、乗りにくかったり、上手くなるのに時間がかかります。
まずは購入の前に止まった状態(マットの上で乗るのがいいです)で乗ってみてください。無理なくリラックスしてのれる感じの長さがベストです。
特にキッズが大人の板を乗った時にスタンス幅が広すぎて乗りずらくなってしまうので、要チェックです。日本人では31〜32インチの間が一番選ばれています。(スケートボードアメリカ発祥のものなので、表記サイズはほとんどインチになります)
幅は足の大きさにも比例してしますが、7.25インチ(約18.5cm)からあります。現在日本では7.75(約19.7cm)〜8インチ(約20.3cm)が多く選ばれています。細ければトリックなどをしやすいですが、安定性に欠けます。逆に太ければ安定はしますが、重く取り回しが難しくなります。
無理なく扱えるサイズ 7.75〜8インチあたりのボードをチョイスするのがお勧めです。また、最近は中国製のボードが増えてきました。以前のものであれば、よじれたり折れやすかったりしましたが、現在では多くのスケートブランドが中国でボードを作っています。大手ブランドのものであれば全然問題はありません。※ただし、ホームセンターなどに売っている安価なものは別ですが。

コンケーブとキック
デッキには乗った時のグリップ力を上げる為にコンケーブ(反り)が入っています。メーカーによって反り方の強さが様々です。好みもありますが、強ければずれにくく、弱ければ動かしやすくなります。ボードを回転させたりする場合、強いと回す足が抜けにくいですが、グリップがある分、小さい動きにも反応してくれます。逆に、弱いものであれば、ある程度足首の自由度があるので、トリック自体はやりやすい利点があります。ここは好みで別れるところですが、初めのうちは弱めのものをチョイスしてください。
また、キックですがコンケーブ同様、強いものと弱いものがあります。強めのものは、テール部分が高くなる分、オーリートリックなどで高さが出しやすいですが、ちょっとした動きでも反応してくれる分、安定性にかけます。逆に弱いものは低い分安定性が増すので、はじめにうちは弱めのものがおすすめです。(ただコンケーブ、キックとも弱すぎるのも問題なので、ある程度は必要)
いきなり自分にあったボードを選ぶのは難しいので、まずは購入したボードを中心に友人にボードを借りて乗ってみたりと色々と乗りながらベストなボードを見つけるのがポイントです。

スケートボードのキック


<トラックの選び方>
トラックとは?
簡単にいうとデッキとウィールをつなぐ金属製の部品です。
ベースプレート、ハンガー、ブッシュ、ピポットブッシュ、キングピン、キングピンナット、アクセルナット、カップワッシャー、ワッシャーというパーツで構成されています。

トラックのパーツ名称

アルミで作られるトラックですが、どのメーカーも仕組みやホールの規格は一緒(多少違うところもあります)なので、コンプリートを購入した後に、トラックを交換されるケースもよくあります。ブランドにより硬さや軽さ、動き方の差があるので、特にバラで買われる場合は、好みや自分のスタイルに合わせてチョイスしてください。

トラックの選び方
ポイントはサイズと動き方!
トラックはハンガーと呼ばれる横軸部分の長さによって、左右のウィール間隔が変わってきます。これによって曲がったときの弧の大きさが違ってきます。ベストなサイズはウィールをつけた状態でボードの幅と同じぐらい。
コンプリートであれば、ロングボードやクルージングボード以外はほぼこのサイズで着いています。
トラックの幅は短ければ短い程キレやすく、逆に広これば広いほど安定します。8インチで考えると130mm台の幅がオススメです。
デッキに対しトラックの幅が広すぎるとウィールがはみ出てしまい、スケーテイングをした時に足にあたって、転倒する事もあります。
サイズはきっちり選ぶ事が大切です。
ブランドにより、キングピンとピポットの角度が多少違い、ハンガー部分のキレる角度が変わってきます(ちょっと3Dの動きで難しいです)簡単にいうと、トラックを横から見たときにシャフト部分が後ろについているほどけれる角度が弱く、前にあるほど強くなります。
また、メーカーによってはハンガー部分の高さの違う“Low(低い)”と”Hi(高い)”の2種類があります。用途によって選び方が変わってきます。

トラックの高さの違い

・Low
ボード自体の車高が低くなるので、安定性があります。最近のトップスケーターもLowをチョイするライダーが増えています。ただ、低い分だけウィールバイド(トラックが傾いた時、ウィールが板に擦れてブレーキがかかる)になりやすいため、大きなサイズのウィールをチョイスする事ができない。
・Hi
Lowとは逆に車高が高くなり、テールキックやノーズキックからの高さが出ます。オーリーなどは蹴りやすく、高いオーリーを目指す人にはおすすめ。大きめのウィールをつける事が可能なので、ランプやボールといったトランデションを好む人にも愛用者が多いです。ただ、車高が高い分、安定性ではLowにはかないません。
どちらかをチョイスするのであれば、安定性重視のLowがお勧めです。

<ウィールの選び方>
ウィールとは
ウィールとは簡単にいうとタイヤの事です。

スケートボードのウィール

スケートボードでは全部で4個必要になります。ウレタンという素材でできていて、大きさいか硬さもさまざま。口径が大きいほど速いですが、重くなってしまい取り回しが大変になります。また、硬さもクルージングやロングボードに使う柔らかいものから、コンクリートのパークなどで使う硬いもの、路面のグリップを得るため幅の太いものから、軽さを重視した細いものまでさまざまです。まずは用途に合わせてチョイスしてください。
ストリートでは一般的には52〜54mmの大きさが一番選ばれています。
またトランデションを好むスケーターは55mm〜60mmをチョイスする人もいます。
最初のうちは、多少柔らかめのウィールを選んでもらった方が、スピードも出しやすいですし、ちょっとした段差でもショックを吸収してくれます(95A
〜97A)慣れてきたら多少硬めのウィールに交換してください(Aとはウレタンゴムの硬度で、数字が大きほど硬くなります、中にはBという表記もありますが、100A以上の硬さを測る為にスケールを変えて測っているので、数字が少ないから柔らかい訳ではありません)

<その他、ベアリング、ビス、デッキテープ等の選び方>
・ベアリング
ウィールの中に入れるベアリングで、1個のウィールの2個のベアリングが使われ、一台のスケートには合計8個必要です。大きさや中の部分の規格は統一されているので、スケート用であればどれを購入しても問題ありません。
種類は大きく分けてオイルタイプとグリスタイプのものがあり、バラで購入できるものはオイルタイプ、逆にセット用ではほとんどグリスのものが多いです。
ベアリングにはABECという規格があり、3〜11まで数字が大きいほど精巧にできていますが、オイルベアリングはオイルを入れたり、掃除をしたりとメンテナンスが必要になります。サイドのシールド(カバー)が外れるものが多く、そこを取ってメンテナンスします。その分、摩擦抵抗が少ないので、高回転が得られます。
グリスタイプのものは、両サイドがシールドで覆われていて、中にグリス油が入っています。こちらは雨の中で滑ったり埃まみれになった等以外は、ほぼメンテナンスは必要ありません(たまにグリスのタイプにオイルをさしていますが、逆に残ったグリスが全部出てしまうので、注意してください)
バラの場合、8個セットでの販売になります。
初めのうちは、ABEC 3〜5のものをチョイスしてください。

・デッキテープ
元々はタラップや階段に貼る滑り止めで、現在ではカラーものやさまざまなデザインがされているものが多い。粗め、細かめのものがあります。どちらを選らんでもそれほど大差はありませんが(上手くなってくるとこだわりがでてきますが)、必ずデッキサイズの幅に合わせて選んでください。
バラで購入の場合、好きな柄や色を選んで、オリジナリティのあるスケートボードを作る事ができます。

・ビス
トラックとデッキを止めるもので、ビス、ナットを含め 8本必要になります。
ウィールの大きさによってはバイト(ウィールが板にあってブレーキがかかる)をしない様にデッキとトラック間に高さを出すライザーパットを入れる為、長さのあるビスが必要になります。通常 7/8〜1インチのものを使います。
カラフルなものも種類も沢山ありますが、長さに気をつければどんなものを選んでもらっても構いません。

↑各種パーツもございます。



以上が簡単なスケートボードの選び方ですが、まずは使ってみないと良し悪しは分からないところ。まずはお店にあるボードを試してみたり、友人の板を借りて乗り比べてみたりして自分に合うスケートボードを見つけてください。

他にも交換用のブッシュ、ベアリング用のオイルなど様々なパーツがありますが、今回はスケートボードの選び方という事で、次回説明したいと思います。

まずは自分にあったスケートボードを選ぶ事が、上達への第1歩‼︎です